膝関節半月板損傷
半月板には、脛骨の関節面の内側に大きくC型をした内側半月板(MM:Medial Meniscus)と外側にやや小さなO型をした外側半月板(LM:Lateral Meniscus)があります。
内側半月板は関節包や骨と癒合し、内側側副靭帯とも線維性の結合しています。
役割
膝関節の半月板は「形状の異なる大腿骨と脛骨面を安定化させる」、「膝関節にかかる荷重ストレスを吸収・分散させる」という役割があります。
さらに、脛骨大腿関節の滑り、転がり運動の助け、回旋の補助などがあります。
症状
- 関節裂隙に沿った圧痛や膝のロッキング
- 関節腫脹
- 疼痛、反射抑制による二次的な大腿四頭筋萎縮
※急性ではLM損傷が多いとされます。
これは、膝関節の外反強制(Knee-in)により圧迫力と同時に回旋力が加わるためです。
※ACL(前十字靭帯)損傷後に関節不安定性を残しているとMMの退行的変化がおこり、変性、断裂が生じます。
McMurray testに代表されるFriction rotation testでクリック音が認められます。
半月板損傷の特徴
1 | 内側半月板損傷は変性断裂が多い |
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2 | 外側半月板損傷はACLなど急性外傷との合併が多い |
3 | 疼痛、腫脹、クリック音、ロッキング、不意に起こる膝崩れ、大腿四頭筋の萎縮、関節鏡などで診察される |
4 | 圧痛の局在、クリック音の診断的意味は大きい |
5 | MRIでの確定診断 |
6 | 関節鏡手術による効果大 |
理学療法
運動機能に支障がない場合には保存的に行います。
この場合、脛骨大腿関節に荷重することはリスクになるために、エクササイズはOKC(オープンキネティック)から行います。
等尺性収縮、短縮性収縮、伸張性収縮という順で進めていきます。
大腿四頭筋の委縮は著明になるため、フォワードランジのようなしっかり下肢のリンクを考えるようなメニューが重要になります。
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